安全対策
滅菌・感染予防対策について
当院では滅菌・消毒など、徹底した衛生管理に力を入れています。それは患者様に安心安全な治療を受けていただきたいからです。当たり前の事だからこそ最も大切な事だと考え、様々な専用機械の導入・院内整備・セミナーへの参加やスタッフ研修を行っています。
画像提供:デンツプライシロナ株式会社
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当院常設装置・器具・薬品類
- 自動体外式除細動器(AED)・救急蘇生キット
- 経皮的酸素飽和度測定器(パルスオキシメーター)・血圧計
- 酸素ボンベ・酸素マスク
- 生体情報モニター
- 滅菌器(CLASS B)
- 脱塩水自動供給装置
- 超音波洗浄機
- 歯科用吸引装置
- エピペン・グルコースサプライ・アトロピン・ニトロペン・救急薬剤常備
滅菌/安全対策
- 滅菌器(CLASS B) シロナ社(ドイツ)DACプロフェッショナル。高圧蒸気滅菌器のヨーロッパ基準EN13060のクラスB規格をクリアーする非常に高度なオートクレーブです。滅菌前と滅菌後の乾燥時にチャンバー内を真空状態とすることにより、通常のオートクレーブでは困難な中空のもの(インプラント用インスツルメント、ハンドピース等)、多孔性のもの(ドレープ、ガーゼ等)を安全かつ確実に除菌します。
- 口腔外バキューム 集塵フィルタ・スーパーバイオフィルタ・クリーニングフィルタの3種類のフィルタで空気を綺麗に保ちます。
- 滅菌パック 12種類の滅菌パックを常備し、それぞれの器具機材に合わせて使い分けています。
- ディスポーザブル用品
感染症法に基づく消毒・滅菌の手引きに準じて、治療中(手術含)は可能な限り使い捨て製品を使用しています。
例:紙トレー・コップ・グローブ・ガウン・帽子・覆布(ドレープ)・ラバーダムシート・アスピレーター根管洗浄シリンジ・アプリケーター・クリーニング用各種ブラシなど - 消毒
高水準消毒剤のグルタラール(ステリハイド)に長時間の浸漬(真菌および芽胞などあらゆる微生物を殺滅)
中水準として次亜塩素酸ナトリウム使用
低水準としてエタノールを使用
また患者様毎に、消毒剤でのユニットと周辺の清拭、ディスポーザブルバリアフィルムの貼り替え(ブラケットテーブル)、治療終了後のブラケットテーブルとアシスタントテーブル上は 何も置かない(衛生材料や機材を残さない)ことを徹底しています。
ガーゼ・脱脂綿などの衛生材料や細かな材料は、治療に使用しているピンセットとは別の専用のものを用いて院内水平感染の防止に努めています。
当院での器具洗浄滅菌の流れ
- 治療後の器具
- タンパク分解酵素薬液に浸漬
(器具に付着した蛋白質・有機物を分解) - 水洗・1つずつ手洗い洗浄
- タンパク分解酵素・非イオン界面活性剤薬液に浸漬して超音波洗浄
- 水洗・1つずつ手洗い洗浄
- 脱塩水に浸漬
- 完全乾燥(一つずつ拭き取り)
*水分が残っていると十分な滅菌効果が得られない場合があります - 個別に滅菌パック
- 滅菌器にて滅菌
(クラスBオートクレーブにて、タービン・ハンドピースなど複雑な機器も内部までしっかり滅菌)
このように、当院では器具機材の1つ1つに非常に時間と手間をかけ洗浄滅菌を行っています。
その他の院内安全対策
医療過誤・医療事故防止対策の徹底
- 治療中の誤切削等防止対策
- 治療部位取り違え対策
- 破折器具の残置防止対策
などの対策をスタッフ全員で取り組んでいます。
滅菌技士資格保有者在籍
日本医療機器学会の第2種滅菌技士の資格を持つスタッフが在籍しています。
それぞれの器具機材に合わせ、丁寧な作業工程で精度の高い滅菌を行っています。
メディカルセミナー等の研修
当院のスタッフは全員が全身管理の基礎知識と緊急時の対処法を学んでいます。
生体情報モニター・酸素ボンベ・AED(ポケットマスク)を使用した心肺停止救急蘇生法・エピペンなど、安心・安全な治療をサポートするために研修を重ねています。